バイクを売ろう!マジェスティを売る時の買取価格

ビッグスクーターという言葉を生み出し、250ccバイク市場に大きな衝撃を与えた、ヤマハのマジェスティ。重厚感のあるフロントフェイスに、上質なスポーツセダンを実現したマジェスティは、爆発的な人気を誇りました。

そんなマジェスティを売る時は、どれぐらいの価格で売れるのでしょうか。この記事では、マジェスティの系譜と、売る前に確認すること、そして買取価格について紹介します。


マジェスティの系譜初代 1995年モデル

ヤマハのマジェスティは、1995年に250ccクラスから大型スクーターとして登場し、発売と同時に大ヒットして一斉を風靡しました。

ビッグスクーターというジャンルは今では一般的ですが、マジェスティが誕生する前には、このようなジャンルはありませんでした。マジェスティは、大型の車体に大容量のメットインスペースがあり、スポーティなデザイン性も話題を呼びました。

ビッグスクーターという新たなマーケットを生み出すほどの人気ぶりに、他社もマジェスティに似たビッグスクーターを次々と発売し、1995年以降のバイク市場はビッグスクーター全盛期となりました。

マジェスティの系譜1999年モデルとグランドマジェスティ

1999年になるとマジェスティはフルモデルチェンジを果たし、さらに洗練されたモデルとなったことで、全てのバイクの中で年間最多販売となる爆発的大ヒットを記録します。ヤマハとしては、若者よりも中年ライダーをターゲットとして発売したビッグスクーターでしたが、実際に購入していた層は、10代〜20代がメインでした。

そして、若者は自分のマジェスティを自由にカスタマイズする傾向がありました。この点に目をつけたヤマハは、新しいマジェスティをよりお洒落にカスタマイズしたモデルに変えることで、さらに多くの若者の心を掴みます。

マジェスティはあまりの人気ぶりに、2004年にグランドマジェスティという派生モデルも登場しました。400ccモデルを意識したことにより、マジェスティよりもパワーアップした250ccのDOHC水冷エンジンを搭載することで、性能も機能も向上させています。

さらに翌年の2005年になると、欧州仕様車を日本向けにアレンジした、400ccモデルのグランドマジェスティ400も登場しました。

マジェスティの系譜2007年モデル以降

マジェスティは2007年に、3回目のフルルモデルチェンジを行います。排ガス規制に対応するためのモデルチェンジでしたが、ヘッドライトを縦目二対にするなど、フロントマスクを大幅に変更します。

収納部分へアクセスする開口部も、マジェスティならではのオリジナルデザインとなり、SOHCの水冷エンジンを搭載します。このことによって、より運転しやすいトルクフルなエンジンになりました。さらに、2008年以降にはマジェスティ125/150などの小型スクーターモデルも登場し、日本市場のみならず台湾や欧州などの海外市場でも、好調な販売実績を記録しました。

このように、マジェスティは日本のみならず、世界中のバイクシーンを席巻したヤマハが誇るバイクです。そしてマジェスティは、2013年に台湾のSMAXを正規輸入してマジェスティSとして生まれ変わり、今なお若者を中心に人気を集め続けています。

マジェスティを売る前に確認すること

魅力的なビッグスクーター、マジェスティを買取に出すことを決めたら、査定に出す前にすることがあります。まず必要なことは、マジェスティの洗車です。一般的に、外装で中身が覆われているバイクの場合は、状態の綺麗さが買取価格に反映されます。

マジェスティはまさにこのタイプなので、外観をいかに綺麗に見せるかが重要になります。外装が綺麗な状態であれば、見た目の好感度も上がりますし、内装も綺麗に保たれているだろうと判断される傾向があります。逆に外装が汚い場合は、外装が汚いのであれば中身も汚いだろうと考えられてしまいます。

買取査定に出す前に、泥やホコリが被っていない、綺麗な状態にしておきましょう。外装を綺麗にすることが大切ということは、サビ取りに関しても、できる限り取っておいたほうがいいということになります。ハンドル周りやホイール付近にはサビが付きやすいので、拭き取れるものは拭き取ってしまいます。

また、カスタムが錆びついているのであれば、綺麗な純正に戻してあげるのもひとつの手です。できる限り綺麗な状態にすることで、買取価格は結構変わってきます。また、人気のあるカスタムパーツがあれば、業者によっては高く買取してくれます。

これは業者によって取り扱っているところと取り扱わないところでかなりの差があるので、事前に取り扱い状況を調べてから買取に出すことをおすすめします。

マジェスティの買取価格

そして何よりも、愛車のマジェスティがどれくらいで売却できるのか、ここが肝心です。買取価格に関しては、中古バイク買取店や、中古販売店のオンライン査定で大体の価格を把握することができますが、ここで注意しておくべきことがあります。

中古バイク買取店などのオンライン査定は、実際に買取してくれる金額と比べると、比較的高めに設定されている傾向があります。どれぐらい高めに設定されているかというと、大体数万円から十数万円ほどの上乗せになっています。

これらは綺麗な状態での価格になっているので、一般的には少しこれらの金額から下がるでしょう。もちろん、とても状態のいいバイクであれば理想的な価格で売れますし、場合によってはオンライン査定額を上回ることもあり得ます。

マジェスティの中古市場での買取価格は、大体5万円〜50万円前後という範囲になっています。5万円という金額が最安値になっていて、最高額で大体50万円前後で取引されているようです。5万円というのはかなり古く状態の悪いモデルで、50万円ともなると、最高の車種に最高級にカスタマイズされたモデルということになります。

ノーマルのマジェスティであれば、最高でも30万円ほどが相場になっています。

マジェスティは改造車があまりにも多いため、むしろノーマルのほうが高値買取されるケースも多々あります。平均的には、20万円〜30万円前後で取引されている傾向です。マジェスティで一番高く評価される年式のモデルは、2014年式です。

走行距離は少ないほど高く評価されるので、このモデルで走行距離数千キロ程度ならば、50万円前後で買取される可能性もあります。他のバイクの買取でもいえることですが、年式が新しく、走行距離が少なく、黒や白などのベーシックカラーが最も高く買取されます。

マジェスティは一般的なバイクに比べると人気がありますので、買取市場でも十分に期待できます。